2016年3月18日金曜日

少年少女アスリートの伸び代を保障したい

集団を競技志向に変革しようと決めたその日から、練習メニューやチームの仕組みはトップ層にいる子たちに合わせました。09年ごろからそうしています。
分厚いプレーブックやプレーのバリエーションを用意することよりはるかに重要と感じたからです
全員が活躍できるプレーをやる。
一人ひとりがプレー参加できるようにする。
凝った作戦、面白いプレーをやる。
これらとは決別して、シンプル、スピード、確率にこだわりはじめました。
競技として結果を出すための考え方は、無機質にとらえられがちで、勝利至上主義と混同されがちですが、そうではありません。
トップ層の正当な評価と伸び代の保障です。少年少女アスリートの育成をするなら責任があるわけです。
この考え方には、ただの掛け声や号令、精神論やハッタリは、これっぽっちも必要ではなくて、指導者のコミットがだけが求められているのだと思います。
日本一をめざすぞ!オーッ!
子どもたちとともに、声をあげたその日から、コーチは重荷を背負うわけです。
必要なことを実行したうえで、本当に実現しなければならなくなるわけです。
機会均等は尊い考え方ですが、これを競技に持ち込むと、トップが伸びない、これはトップの機会が失われることを意味します。
あるいは、トップが競技から去る、他の競技へ流れていくことになるわけです。